スマホは災害時に「命を守る道具」になる
地震、台風、豪雨など、近年は温暖化の影響もあり、大きい災害が頻繁にやってきますよね。
でも、いつも災害は突然やってきます。いざ!となって気づくのですが、あれここれも必要な事がたくさん出てきます。
そして、毎回「あの時ああしていれば・・」と後悔することになります。
災害に遭った時に私たちが真っ先に頼るのがスマホではないでしょうか?
・家族の無事確認
・避難情報の取得
・位置情報の共有
・SNSでの発信
・ライフラインの情報収集
など情報収集の必須アイテムとなります。
しかしいざとなると、
停電で充電がなくなる
通信がつながらない
情報があふれ、何が本当か分からない
こうしたトラブルが頻発します。
「平常時にスマホの備えをしておくかどうか」
これだけで、災害時の行動に大きな差が出ます。
ここでは、「そうなってからは遅い」事前にやっておくことで差がつく大切なスマホの事前準備についてまとめました。
ぜひ、ご一読の上、できそうな事はすぐにやってみてくださいね。

【このブログを書いている人】
筆者:こらーじょ
通信業界に20年在籍、某携帯専門ショップ店長を10年経験し、スマホに関連した「あんぜん」「あんしん」情報または携帯ショップのリアルな話しなどを発信。
災害時にスマホで起こりやすいトラブル6つ

まずは、震災が起こったときにどんな事が起こるか想像できますか?
下記は、これまでにあった事例を元にまとめたよくあるトラブル事例です。
① 停電でバッテリーが切れる
→スマホが使えない=情報源がゼロ。
② 通信がつながりにくくなる
→基地局の停電やアクセス集中で障害発生
③ 無料Wi-Fiに人が殺到
→00000JAPANは便利ですがリスクも。
④ フェイク情報が大量に流れる
→SNSは便利な半面、誤情報で混乱
⑤ 家族の居場所がわからない
→電話はつながりにくい
⑥水や避難所などの情報がとれない
→通信がつながらない情報が入ってこない
仮に地震または台風を想定してみましょう。
まずは、停電したとします。すると、多くの人が一斉に情報を集めようとスマホを使います。この状況を「トラフィック(渋滞)」と呼びます。
携帯電話の基地局は約3kmに1本立っているようなイメージです。ここにいつもなら常時接続は1万人ぐらいだと仮定して動いています。基地局側もそれを想定してつくっているとした場合、一瞬にしてその数倍の接続が行われます。
1車線の道路に車が100台突入したらどうなるでしょうか?当然混雑で全然動きませんよね。
携帯電話でも似たような状況になります。
次に、この状況で接続を続けると猛烈にスマホのバッテリーが消耗します。実は発信した際に相手の接続が悪いほどフルパワーで接続に行きます。(目には見えませんが)
場合によっては、もう一つ先の基地局まで電波を飛ばしてしまう事もあります。(これを遠方補足といいます)
もう、おわかりですよね。すぐにバッテリー切れが起こります。
ここに至るまで悪ければ30分です。たった30分でスマホが全く使えない状況の完成です。
そして、次の日、電波難民と電源難民が多数出てきます。災害時には大手通信事業者は移動式の基地局などを出動させます。大型アンテナを使って車で移動しながら、公共電波を提供します。
これが公共WiFiです。そしてここにウィルスが入りこんだりします。通常携帯通信は非常に強固なセキュリティが掛かっています。しかし、緊急時の通信はどうしても脆弱になります。
また、避難場所や給水所などの情報も様々な真偽不明な情報が流れます。みんな助かりたいから藁をもつかむ思いなのだと思います。
口伝えにきいて、伝言ゲームがうまくいくことは難しいと想像できると思います。
具体的にこんな状況が半日~1日の間に起こる出来事です。
これを想定して、できる限りの準備をしておいてほしいと考えています。
今日からできる「無料のスマホ災害対策」10項目

まずは無料でできることから紹介します。
- スマホの“緊急速報”を必ずON
- 家族内で電話以外の通信手段を事前に決めておく
- 位置情報共有を設定
- ストレージを空けておく
- モバイルデータ節約モードに慣れる
- 災害アプリを事前に入れる
- SNSの公式情報源をフォロー
- 公衆Wi-Fi(00000JAPAN)を知っておく
- ケーブルと充電器を常にカバンへ
- マイナンバーカード情報を保管
これらはやっておくだけで、大きな助けとなりますので、ぜひやっておいてください。
それでは一つずつ詳細をご説明していきます。
① スマホの“緊急速報”を必ずON
スマホには緊急速報通知がありますので、ぜひ活用してください。近年は災害予防活動等で自治体ごとに試験運用していると思います。
下記、設定を確認しておいてください。もし、試験日に何も鳴らない場合には設定をしてください。
iPhone:設定 → 通知 → 最下部「緊急警報」
Android:設定 → 通知 → 緊急速報メール
② 家族内で電話以外の通信手段を事前に決めておく
電話はかなりつながりにくくなります。
また何度もかけるうちにバッテリー切れを起こします。
できるかぎり電話以外での通信方法を確保する必要があります。
事前に家族内でルールを決めておいてください。
(例)LINEで家族グループを作り「既読=無事」を事前に共有。
(例)SMSを使って「無事・場所〇〇」などと簡易的な内容を決めておく
※文字数は少ない方が届きやすいです。
通話とテキスト(文字)通信には明確な違いがあります。通話は受信側・送信側ともにリアルタイムで接続できる状況にないと接続できません。
他方、文字ならば、繋がった場合にまとめて受信ができます。多少時間差が生まれるかもしれませんが、文字でのやりとりでいったん安否だけでも伝えるというのを家族内の共通認識しておくとあんしんができます。
③ 位置情報共有を設定
安否確認にもつながります。
位置提供情報の設定を確認をしてください。
設定方法などは別の記事で紹介していますので、やり方がわからない方は参考にしてみてください。
事前設定が必要なので下記サイトの項目①を参考にしてください。

この位置提供情報は災害時だけでなく、紛失や盗難などどこに行ったかわからなくなった場合にも使えます。
④ストレージを空けておく
なぜ、本体容量を空けておおきたいかというとスマホの動き=充電量の節約になるからです。
データが満載の状態で使うというのは、机の上に物をびっしり並べている状況です。もし、さらにもう1個机の上に出したい場合には、今あるものをいったん引き出しにしまわないといけません。
この、「出して入れて」の作業がスマホの中で行われると「出す」だけよりも多くの稼働と電力を消耗します。やや抽象的な表現ですが、大きな差となります。
写真や動画などを中心に事前にサーバーに預けたり、バックアップして消去するなど、常に一定の保存容量を確保しておいたほうがいいです。
これは、普段のバッテリー持ちをよくするコツのひとつでもあります。ぜひ、やってみてください。
⑤モバイルデータ節約モードに慣れる
スマホには残電量が減った時用に、低速モード、データセーバーなど、「節電モード」が存在します。
災害時にぱっとこの機能に切り替える方法を知っておくととても便利です。やり方は簡単ですので、一度やってみてください。
一度やっておくといざという時に思い出して切り替える事ができると思います。災害が発生したら見れなくなるので、通信が使えるうちに確認しておいてくださいね。
これも下記サイトを参考にしてください。スマホの動きを軽くするためのコツを掲載しています。

⑥災害アプリを事前に入れる
これは事前の準備が必要かつとても重要です。
東日本大震災を経験し総務省からも発表されています。
【災害用伝言板】
通信各社では、通信の混雑の影響を避けながら、
家族や知人との間での安否の確認や避難場所の連絡等をスムーズに行うため、固定電話・携帯電話・インターネットによって「災害用伝言サービス」を提供しています。
【災害用伝言サービス】
└ 災害用伝言ダイヤル(171)
├ 災害用伝言板
└ 災害用伝言板(web171)
詳しい使い方は総務省HPをご確認ください。
「災害用伝言サービス」総務省HP
https://www.soumu.go.jp/menu_seisaku/ictseisaku/net_anzen/hijyo/dengon.html
→出典:総務省HP
基本は災害時だけ使える本サイトですが、
下記の日程で体験使用ができます。
ぜひ、家族みんなで1回練習してください。
実際の震災時にこれをやっておくだけでとても大きな違いがでます。
回線が繋がらない中いち早く家族の安否確認できるというのは「やっておいてよかった」と必ず思うはずです。
《体験利用可能日》
・毎月1日、15日
・正月三が日(1月1日~3日)
・ 防災とボランティア週間
(1月15日~21日)
・ 防災週間(8月30日~9月5日)
⑦ SNSの公式情報源をフォロー
これも重要です。災害発生後はつながらない場合があります。
今のうちにお住まいの市役所、消防、防災アカウントは事前にフォローしておいてください。
ライフラインの確保、避難所の案内、正確な被害状況などはここから確認してください。
未確認情報が多く出回ることも多くあるので、間違った情報にのってしまわないように”公式”をフォローしてください。
過去事例ではとても重要なポイントだったようです。
⑧公衆Wi-Fi(00000JAPAN)を知っておく
「00000JAPAN」(ファイブゼロジャパン)は、
大規模災害や通信障害時に、契約に関わらず誰でも無料で利用できる災害用統一Wi-Fi(公衆無線LAN)のネットワーク名(SSID)です。
災害時に無料開放されますが、暗号化されないため注意してください。
電気通信事業者等による公衆無線LANの無料開放
(災害用統一SSID「00000JAPAN(ファイブゼロ・ジャパン)」
https://www.soumu.go.jp/menu_seisaku/ictseisaku/public_wi-fi/freewifi_00000japan.html
→出典:総務省
⑨ケーブルと充電器を常にカバンへ
これがとても重要な問題です。とにかくバッテリー切れが一番の難関です。
事前準備により大きな違いがでてきますので、最低でも1セットは用意しておく事が基本だと思います。
モバイルチャージャーについては下記記事で紹介していますので参考にしてください。私も「ソーラー充電モバイルチャージャー」は家に備えています。
⑩マイナンバーカード情報を保管
セキュリティには気をつけていただきたいのですが、避難所や行政手続きがスムーズになります。
非常時におけるマイナンバーカードの利用シーン
https://www.digital.go.jp/policies/mynumber/utilization/emergency
出典:デジタル庁HP
停電でもスマホを守る「バッテリー対策」


災害で最も困るのは スマホ充電切れです。常時備えの災害バッグなどに必ず準備しておいてください。
できるだけ充電持ちをよくするような設定や便利なツールなどをご紹介します。
◆ バッテリー消費を半分にする設定
充電できない時の対処方法です。
これは平時でも活用できると思います。
画面の明るさを最低に
省電力モードON
通知の一時オフ
使わないアプリを停止
位置情報・Bluetoothを必要時のみON
画面の消費電力はよくわかると思うのですが、実はスマホは目には見えなくても、常時電波を発しています。
これが消費電力を大きくするので、必要な時だけ通信ONにするといいです。
◆ 停電時の必須アイテム
① 大容量モバイルバッテリー(10,000mAh〜)
平均的なスマホの満充電量は、4000mAh~6000mAhです。
満充電2回分ぐらいの容量を用意しておくとよいと思います。
② 急速充電器(PD対応)
充電器を買うときは急速充電可能な「PD規格」をオススメします。
③ 高耐久ケーブル
破損などを避けるために高耐久ケーブルがよりあんしんです。
④ ソーラーチャージャー(家庭向け)
停電しても充電可能なソーラー充電タイプが家に1個あるだけで災害時の安心度が段違いです。
これら①~④を1台ですべて兼ね備えた逸品を紹介します。
もちろん私も持っています。
災害時にだけでなく普通に停電時にも使えますよ。
家族みんなで交代でスマホ充電した記憶があります。
ぜひ、オススメです!
災害時に通信がつながらない理由


災害発生直後は、一斉にたくさんの人が同時に通信することで繋がりにくくなります。
また混雑時にも優先すべき回線(消防や警察など)が使えるように一定の制限がかかります。
✔ 回線が混雑する
✔ 基地局が停電している
✔ 一部地域で通信機器が損傷
✔ キャリアごとに復旧スピードが異なる
災害時の通信の状況について
家族と決めておくべき”事前”スマホ防災ルール5つ”今すぐやろう”


事前準備事項を以下にまとめます。
全部できなくても、できるだけ多く用意しておくといざという時にとても安心です。
- 災害発生時はまずLINEで安否確認
→家族で打ち合わせしておきましょう - 災害用伝言板への安否登録=家族で共有
→練習やっておく - スマホを待機時間長くできるように節電設定変更
→これも一度試しておく - モバイルバッテリーは常に1台持ち歩く
→事前に購入、平時でも使える - 位置情報共有は事前設定しておく
→事前に設定
電話はほぼ繋がらなくなります。
基本的にはテキスト通信でいつでも見れる通信が中心になります。
リアルタイムでの通信はできないことを知っておきましょう。
まとめ:スマホの準備は「命を守る準備」


スマホは災害時の最重要ツールです。
しかし、停電・通信障害・誤情報など、事前準備をしていないと使えなくなる場面も多いです。
だからこそ、今からでも事前の準備をしておいてください。
大容量モバイルバッテリー
位置情報アプリ事前設定
ほか災害用ツール
は特におススメです。
ぜひ、事前にご用意ください。
【おすすめの災害対策ツール】








