携帯ショップ店員はきつい!その理由を元ショップ店長が解説します。

説明する女性スタッフ

携帯ショップ店員のお仕事はきついというのはほんとでしょうか?

「携帯ショップの店員の仕事はきつそう・・」

「なんかいつも怒鳴られてない?」

「お正月から開いてるけど休みってどうなってるの?」

みなさんは携帯ショップ店員の仕事にどんなイメージをお持ちですか?

この記事では、ショップの現場で約15年働いた筆者が現場のリアルな姿を赤裸々にご紹介します。

【このブログを書いている人】
筆者:こらーじょ
通信業界に20年在籍、某携帯専門ショップ店長を10年経験し、スマホに関連した「あんぜん」「あんしん」情報または携帯ショップのリアルな話しなどを発信。

目次

きつい理由①営業時間の問題

秋葉原電気街

厳しいと言われる理由の一つ目は「営業時間」です。

店舗によって差はあるものの、ロードサイド店は概ね10:00~19:00近辺。インショップ店では、モールの営業時間に合わせて、10:00~21:00頃が多いと思います。

しかし、携帯ショップの特性上、時間ぴったりで終われることは少ないです。

例えば、故障受付した場合を例に挙げると、故障診断~処置の案内~データの保全~手続き・・などど、一つの手続きに平均したら1時間以上かかることはざらです。

これが閉店間際になってしまうと、実際に稼働する時間は閉店時間を大きく超えてしまいます。

最近は、予約受付制や受付時間制などの導入も進んできていて、少しはましになってきていますが、でもお客様あっての店舗なので、まだまだ閉店時間を過ぎてしまうことも多々あります。

また、営業日もきついと言われる要因の一つです。

基本的に土日祝や正月など人流が多くなる日に営業をするので、店舗次第ですが、土日祝などは従業員の数を増やして対応したりします。

しかし、受付できる従業員の数も経費の問題もあり、ギリギリで回したりすることも多く、土日の休みを制限したりすることがよくあります。

また、モール店舗では、正月やお盆なども営業をしないといけない事がよくあります。

そのために、休みは交代で平日に取ります。土日仕事しているからといって、出勤日数が多くなることはほぼありません。

大手通信事業者の看板を出しているので、従業員に無理な仕事をさせると問題になってしまうので、労働基準のルールは守った上での営業になります。

「土日祝や正月などは、どこに行っても混んでるから、平日休みの方がいいな」と思うならば、ちょうどいいかもしれません。

きつい理由②覚えること多すぎ

2つ目は異常に覚える事が多いです。

未経験者が入社する場合の最初の関門がこれです。

もちろん、スマホの操作に詳しいとか、料金プランに詳しいなど一般的な知識でも通じるものはあるのですが、どちらかというと法令関連の基礎知識が必要になります。

店頭の従業員が普段から関わる主な法令です。

  • 個人情報保護法案
  • 電気通信事業法
  • 携帯電話不正利用防止法
  • PL法(製造物責任法)

などがあります。それぞれの法案を覚えるというよりは、それに基づいて「やってはダメなこと」「やらないといけないこと」を徹底的にたたきこまれます。

これを知らないと店頭に立てません。もし知らずにやってはいけないことをやってしまったり、やらないといけないことを疎かにすると法律違反になってしまいます。

各社それだけは避けたいので、働く従業員にはしっかりと研修をした上で、「それを守ります」という旨の「誓約書」を取ります。

それに加えて、操作やプラン、機種性能やデータ取り扱いの方法なども多岐に渡って覚えないといけません。

また、それらは過去に販売したスマホやサービスについても問い合わせに対応する必要があるために、だいたい過去10年ぐらい前までの知識が必要になります。

ただ、いきなり全部覚えるというわけではないので、仕事しながら先輩や専門の部署に聞いて対応します。

入社してから、ずっと知識の習熟とサービス変更などに振り回されることになります。

でも、なんだかんだで入社半年もすれば、「わからないときの対応方法」を知ることで、知らないことを聞かれても大丈夫なようになる従業員は多いと思います。

きつい理由③営業意識がとても高い

説明する女性スタッフ

3つ目は営業意識の高さです。

人によってはこれが一番きついかもしれません。

要するに「営業セールス」です。

みなさんもショップ店頭で何かサービスに加入しないか勧められたことはありませんか?

携帯ショップは営業するにあたって、とても厳しい通信事業者からの目標設定が課されています。

営業していく上でこの基準をクリアしないと、営業を許可してもらえなくなってしまいます。携帯ショップはほとんどが「代理店営業」なので、絶対にクリアする必要があります。

それはそのまま、店頭での従業員への営業目標として数字のノルマが課されます。

ただし、ノルマといっても何かできないと罰則があることはあまりないと思います。(店舗によるかもしれませんが・・)どちらかというと、「目標達成しないとお給料が増えない」などの影響が出てきます。

考えようによっては「成果に応じた報償」というのはやりがいに繋がるかもしれませんが、この営業成績が上がってこないと長年働いても給料が増えないことやインセンティブがもらえないということになります。

また、店舗の目標がクリアできない場合などは状況によってはかなり厳しく言われるかもしれません。目標をクリアしないと営業できなくなるので、店舗責任者は必死になると思います。

きつい理由④クレームがよくある

怒っている男性

4つ目は「お客様に怒られる」ことです。

とはいっても、従業員が何かミスをしたというわけではないという事がとても多いです。

むしろ、何か間違ったのなら、心から「申し訳ございません」と思えるし、怒られても納得ができるかもしれません。

しかし、どちらかというと、何が悪いのかよくわからないことがとても多くあります。

特にスマホの関連では、お客様も何が悪いのかよくわかってないので、思うようにいかない場合には店舗従業員に怒りをぶつけてくることも多くあります。

例えば、「スマホを落としてガラスが割れたのは製品が悪い」「消えたデータを復元してほしい」「通信料金が上がったのはなぜか?」などはよくあります。

どれも何かの原因があるとは思うのですが、店舗側に責任はないことが多いのですが、なぜか怒鳴り込んできます。

何も携帯ショップに限った話しでは無いと思いますが、そうやって大声出されているのところを見たことがある人も多いのではないでしょうか?

近年では、カスハラ防止の法令などもあり、営業店舗側を守る動きも活発になっています。法令により恫喝や威嚇などの対処もできるようになってきています。

きつい理由⑤リアル店舗あるある

5つ目は実際に「店舗」として存在している為に、いろんな事が起こります。

  • 台風でガラスが割れた
  • 盗難事件が起きた
  • ポスターがはがれた
  • 機器のトラブル
  • 急に従業員が休んだ
  • 停電した
  • 急な新サービス発表で対応に追われた

などなど、挙げていけばキリがありません。それぞれに迅速に対応していかないといけません。特に急に発生するトラブルはとても大変です。

携帯ショップに限りませんが、常に何かのリスクを抱えています。ただ、携帯ショップはその中でも、変化が激しいことで知られています。

皆さんもよく「新料金プラン」や「新サービス」「新機種発売」などの情報を見ることがあると思います。

驚くかもしれませんが、一部は店側にも前日連絡がきたみたいなこともあります。

都度、情報を最新にして店舗を変化させていかないといけません。その対応に日々追われています。

でも、考えようによってはいわゆるマンネリはしないかもしれません。飽きることはほぼないのではないでしょうか?

それが面白いと思えるようになれば一人前です。

逆にいいところもいっぱいあります!

携帯ショップの模型

ここまで見てくると「ほんとうにきつそう」に見えると思います。

でも、そればかりではありません!

ここからは携帯ショップ店員の良いところもご紹介します。

いいところ①インセンティブ(個人褒章)

手でOKサインするスーツの女性

携帯ショップ店員として仕事をしていると、成果に応じて報奨金がもらえることがあります。

目標を設定している項目の成約数や達成度に応じてお給料+成果に応じたお金がもらえます。

この項目は成果に応じるので、頑張った分がしっかりと報償や成果につながるのでとてもやりがいがあります。

ほかにもお客様評価やランキング形式での競争によるものなどもあり、店舗内で一致団結して目標に向けて頑張るような部活動ような雰囲気になることもあります。

何か目標を達成した時はみんなで喜べるような瞬間があります。

いいところ②携帯サービスが格安で使える

話し込む男女

全てではないのですが、目標設定したようなメジャーなサービスでは、店員がサービス内容を知らないと販売できないために割安や無料などで使わせてくれることがあります。

誰もがスマホでサービスを使うと思います。そし使用料を負担してもらいながら、自分でそのサービスの魅力を見つけたりできます。

また、特に新商品や新サービスなどは早く販売力を身に着ける必要があるためにいち早くサービス利用ができたりもします。

最先端のサービスに常に詳しくなれることと、お得に利用できるメリットがあります。

いいところ③スマホが安くなる

両手でピースする女性

もともと携帯ショップでスマホを買う時は頭金があります。

多くの場合で新商品を店員に使わせるために、通常よりも格安で従業員に販売してくれることがあります。

更にSONYやSHARPなどのようにメーカーが自社の商品を売ってほしいために、店員向けに特別割引を付けることがあります。

現在は過度な値引きは法律で禁止されていますが、携帯会社からの値引きはダメでもメーカーからの値引きはOKという法律があるために、通常では販売できない価格で購入できることがあります。

また、デモ機などの無償貸出しなどを行う場合も多くあり、従業員は最新のスマホをいち早く、格安で手に入れることができます。

いいところ④仲間がいっぱいいる

会話する男女の会社員

携帯ショップには数多くの店員がいます。男女比も半々くらいが多く、また年齢も幅広く在籍しています。

先輩後輩の関係は教えてもらう、教えるといった、助け合いがないと、多岐に渡るお客様からの要望に応えられないため必然と協力体制が強くなります。

助け合いの風土が色濃く、さらに基本的にコミュニケーション力が鍛えられた従業員が多くなっていくので、仲間と仕事をする機会が多いです。

一人ではできない、知らないことも助け合って解決していきます。

いいところ⑤制服があるので楽

制服がかわいいという理由で入社してくる従業員も多くいます。

基本的に貸与制で全員に無料で支給されます。着る服装を気にする必要もないですし、定期的に買う必要もありません。

この服装問題は以外と切実ですよね。いつも同じ服装というわけにもいかないですし、それを買うための時間とお金もかかります。

その必要がないだけでも助かります。さらに数年でモデルチェンジされるので、飽きずにデザイナーが作った制服でお仕事ができます。

いいところ⑥成長できる環境がある

スーツ男性

携帯ショップ店員と聞くと、スマホ関連の知識ばかりが身につくと思いがちですが、そうばかりでもありません。

常に報告や会議などが行われるために、基礎的なビジネススキルは身につきます。

WORD・EXCEL・POWERPOINTをはじめ、店内を装飾するためのグラフィック系アプリを使うこともあります。

また、会議なども頻繁にあるために、ビジネスマナーや提案資料作成など、様々なスキルを身に着けることができます。

最近では、金融機関も小売り業界もなんでもスマホで使えるようになってきているために、スマホを使って便利に使うための知識も得られます。

まとめ:携帯ショップはきついけど楽しさもある

深呼吸する女性

よくきついと言われる携帯ショップ店員の実態についてご紹介しました。

自分も働いていましたが、想像以上に体力を使います。また、イライラするような事もたくさんあります。

嫌なことばかりに目を向けるととても続けていけるような仕事ではないように思います。

しかし、私が長い間続けてこれたのは、見てるだけではわからない苦労もありますが、逆に見てもわからないいろんなメリットもたくさんありました。

今では誰でも1人1台以上はスマホを持つ時代です。個人的な意見ですが、その専門職として働く価値は十分にあるのではないでしょうか?

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