携帯店員はなんでオプション契約をすすめてくるの?
携帯ショップに行くとあれこれサービスを勧められてうんざりしたことありませんか?
スマホショップで機種変更するとき、ほぼ100%の確率で勧められる「オプションサービス」。
「このアプリ3つだけ付けてください」
「動画見放題1カ月無料だけ…」
多くの人がそんな勧められ方をされた経験があるかと思います。
「押しが強引でうざい・・」
「1ヶ月だけつける意味ある?」
「なんで付けると割引されるの?」
と思いませんか?
実はこれには「表に出ない理由」があります。
その理由を元ショップ店長が解説します。

【このブログを書いている人】
筆者:こらーじょ
通信業界に20年在籍、某携帯専門ショップ店長を10年経験し、スマホに関連した「あんぜん」「あんしん」情報または携帯ショップのリアルな話しなどを発信。
「〇〇ショップ」は通信会社〇〇が運営する会社ではない?

よく目にする、携帯専門ショップですが、ほとんどが看板が出ている名前の会社が運営していません。
例えば、ドコモショップとかソフトバンクショップとかは看板に出ている会社とは別の会社が運営しています。
実情は「運営代理店」が看板を借りて、(通信会社と契約して)営業しています。
つまり、運営会社が異なることで、営業方針もそれぞれになります。
となりの街の同じ看板の会社が全く違う会社というのはよくあります。
ショップ運営の主な収益源は「インセンティブ」

会社が違うショップ運営ですが、代理店は各種手続きをすることで、販売手数料「インセンティブ」が入ってきます。
例えば、「機種販売1台につき〇〇円」や「故障受付したら〇〇円」のように、手続きごとに設定された金額が販売代理店に入ってきます。
変な仕組みですが、多くの場合には、店舗でユーザーが払っている金額がそのままその店舗の収益になっていないことがあります。
そのあたりは別の記事でも書いているので参考にしてみてください。

店舗で支払いしてる料金が店舗の収益ではない?

例として、毎月の料金をショップで支払いできると思います。
しかし、そのお金は代理店ではなく、通信事業者(ドコモとかauとか)に払っているものなので、代理店(店舗)はもらえません。
もらったお金はそのまま全額通信事業者に渡します。
つまり料金を通信事業者に代わって収納しているだけです。
かわりに、代行収納手数料のような形で1件数百円もらえたりします。
(ここで、10万円受け取ろうとも、店の儲けは1件あたり数百円です。)
よく「こんだけ支払いしてるんだから、なんかサービスしろよ!」と言われたりしました。
「すいません。そのお金はうちがもらっているのではないです・・。」
(と、店員は心の中で思っています。)
※念のためですが、毎月の携帯代金についての話しです。
ショップの評価は“オプション加入数”で決まる

別の会社が運営しているのですが、契約してる以上、通信事業者の言うことには従います。
ほぼ主従関係といって差し支えありません。
そのため、通信事業者は自社のサービス・商品を販売したら、手数料を手厚くすることで、同じ方針を向くようにしてきます。
そして、販売成績に点数をつけて、良い店舗を優遇するようにしています。
ショップの成績表には機種販売数だけじゃなく「オプション加入率」ががっつり入っています。
・契約数に対してどれだけ加入したか?
・オススメサービスの申し込み計画数
・店舗別販売数比較
このように、全部この数字で左右されるから、どこでも絶対に勧められる構造になっています。
はっきりいうと、この指定サービスの加入数で店舗の収益が数百万単位で変動します。
それが強い勧誘になる主要因です。
余談なのですが、こういう構造なので、指示を受けたことは頑張りますが、それ以外はどうでもよかったりします。
例えば・・・
通信事業者が仮に「解約数は気にしない設定」にしてきたら、ショップスタッフは解約されてもなんとも思いません。
よく「そんなんだったら解約するぞ!」と脅しっぽく言われたりします。
しかし、「どうぞどうぞ」と思っていることも少なくありません。
例えば
「3ヶ月間だけカウント」
「加入率のみ指標」
とかがよく存在するので、冒頭の「1ヶ月だけでも・・」とかが発生します。
オプションといってもいろいろある。

主従関係とお話しした、通信事業者と店舗の関係ですが、昨今は通信事業者からもらえる手数料だけでやっていけるほど、甘くはありません。
代理店はより、経営を安定させるために、独自の商品販売の許可をもらって、自社の利益としています。
各事業者のオリジナルサービス以外を懸命に販売するところもあります。
サービスの種類が通信事業者オフシャルサービスでない場合には、別のサービス会社から手数料が入ってくる構造もあります。
こういった独自サービスは加入時の手数料が事業者と比べて高額になることが多いです。
ショップ側は「付けてもらうことでどんどんプラスになる」なるのでかなり積極的に販売してくる店もあると思います
特に、動画サービス、セキュリティアプリ、クラウド系、メール系こういうのはニーズも高く、人気があるので、取り扱いする代理店は多いです。
「無料期間」でも加入数としてカウントされる

「1ヶ月無料だから入ってください」
これは本当に無料なんですが、ショップとしては 加入した瞬間に成果になります。
もちろん、ユーザーはお試しで使ってみていらないと思えば、解約してもOKです。
だから「無料ならいっか」で入って→翌月に自動課金というパターンが毎月大量に発生します。
でも、解約忘れであまり使ってないのにずっと課金されてしまうことのないように、使わなくなったら、忘れずに解約してください。
加入してないと“セット割”が成立しない料金プランもある

ただし、注意したいのが、最近の料金は、オプション加入が前提で割引されるプランが多いことです。
ショップ側は料金プラン込みで話しをしますが、中には加入が割引条件になっているものもあるので注意してください。
スタッフが悪いわけではない

ただ、かばうわけではないのですが、勧めてるスタッフ自身も「本当は全部はいらないかも。」って思っているときもあります。
でも、評価制度がオプションを案内しろに寄っている以上、避けられないこともあります。
「とりあえず使って見てください」になるのは、仕事としてサービス紹介することはしかたないこともあります。
ただし、勝手に付けるとかすると、重い罰になるので意図的にすることはありません。
スタッフ自身もお客様に少しでも喜んでもらえるように「なんとかサービスの良いところや、使うメリットを伝えよう」と考えています。
あれこれ聞かれるのは、使い方や使うシーンなどから使うメリットがないか考ているからです。
まとめ

店舗でのオプション契約についての実情をお話ししました。
大部分は携帯ショップのちょっと変わった構造が原因だと思います。
特に支払った金額を店舗が受け取っていない。
(代わりに受け取ってるだけ)
というのは、看板出してることを考えるととても特殊な環境だと自分でも思っていました。
正直、勧めてはいるものの、言われてやってるような感じです。
うざいと思うのはこんな理由です。
ただ、大事なデータ保存やウィルス対策などは、ほんとうに必要な時もあるので、よく聞いた上で必要なものを購入するようにしてくださいね。










