小学生・中学生のスマホトラブルが急増しています。
最新の危険事例と家庭での守り方、子どものスマホの使いすぎ・SNSトラブルを防ぐにはどうすればいいか実例をもとにご紹介します。

子供たちがスマホで何してるか知ってますか?

最近は小学生の6割以上がスマホを持つ時代になり、LINE・TikTok・SNS・ゲームを通じたトラブルが急増しています。
特に問題なのは、
詐欺メッセージ
有料課金
SNSトラブル
個人情報の流出
知らない人との接触

など、子どもが自力で判断できない危険が多いことです。
この記事では、携帯販売と顧客相談の現場で長年対応してきた経験から、親が最低限知っておくべき「子どものスマホリスク」と、今すぐできる効果的な安全対策をまとめます。

子どものスマホに潜む“10のリスク”

1. SNSでの誹謗中傷・トラブル
 特に中学生以降の年齢でおこります。どんなSNSを使っているか知っていますか?
2. 友達間のグループLINEでのいじめ

 まだ成長期にある子供どうしでは、辛辣な内容がどうどうと書き込まれたりします。
3. 出会い系・なりすましアカウント

 知識が乏しい、人を疑うことを知らない、そんな子供たちにつけこんできます。
4. 無断課金・高額課金

 親に相談しにくいことで被害が大きくなってから気づくことがあります。私も店頭で何度か相談を受けました。
5. 詐欺メッセージ(フィッシング)

 煽るような文言が出てくるので、慌ててしまって子供が判断を誤ってしまうことがあります。
6. 個人情報の流出

 個人情報と一言でいっても悪意ある人からすればあらゆるものが対象になります。
 また、ウィルスにより勝手に取得されてしまうこともあります。
7. 写真・動画の拡散(炎上)

 近年増えています。写真そのものの拡散もありますが、スマホがAIを搭載し高性能になったことで
 「フェイク画像」などで被害が出ることもあります。
8. 長時間スマホ依存

 使用時間は把握していますか?視力・聴力・姿勢など健康被害もあります。
9. 偽アプリ・マルウェア

 実感しにくい(気づかない)ですが、勝手にスマホから情報を取られたりします。
10. 迷惑業者・詐欺広告

 良し悪しが判断つかない子供が誘いに応じて、ぽちっと押しただけで深みにはまることもあります。

なんだか、たくさんありますね。ただ一人で全部にあてはまるということはないと思います。まずは、親が気付くためと子供たちに教えるために、どんなリスクがあるのか知っておくことが大切だと思います。

実際によくある危険事例

では、実際に店舗で見かけたよくある事例を見ていきましょう。

①「知らない人とLINE交換してトラブルになった」

相手を疑うことをしらない素直な子ほど、安易に連絡先を交換してしまいます。後で、「相手の連絡先から消去できないか?」などの相談がきます。

②「高額課金で10万円以上請求された」

知らないうちに、SNSサイトのURLを開けてしまい、慌てて相談に来るパターンです。だいたいは深刻な状況にはなっていなくて済むことが多いです。しかし、「バレたら怒られる」と思い、誰にも相談できず、深みにはまってしまうことも。
下記サイトを参考にして下さい。

③「料金未納を名乗るSMSからログイン→アカウント乗っ取り」

焦って対応してしまい。思わずログインして相手にバレてしまい、他サイトで悪用されてしまうパターンです。
「怒られる」「いけないサイトをみたことがバレたくない」などで、一人で悩むことも多々あります。相談されたら怒らないできいてあげてください。何かあれば、すぐに相談しやすいように、普段から伝えておくこともとても重要です。
下記サイトを参考にしてください。

親が今すぐできる“スマホ安全対策10選”

1. iPhone・Androidの「スクリーンタイム」を設定する使用時間の制限/夜間の利用停止
2.
課金制限(App Store / Google Play)の設定パスコード必須にする
3.
有害サイトのフィルタリングをONにするキャリアの「あんしんフィルター」を活用(ドコモ/au/ソフトバンク/UQ/楽天すべて対応)
4.
SNSの公開範囲を“友だちのみ”に固定TikTok/Instagram/X
5.
LINEは「友だち自動追加」をオフ不審アカウントの接触を防ぐ
6.
不明なSMS・URLは絶対に押さないルールを作る“料金未納系詐欺”は子どもでも受ける
7.
親のアカウントと連携して「位置情報」を管理 iPhone:探す / Android:デバイスを探す

下記サイトを参考にしてください。

8. 写真・動画のSNS投稿ルールを明確に 友だちの顔は写さない等
9.
夜23時〜朝6時は自動でスマホ利用を停止スクリーンタイムで自動化できる
10.
スマホを使う“目的”を一緒に決めるゲーム・学習・連絡など用途を整理

とても大変そうですが、これらをまとめて設定してくれる子供向けセキュリティアプリもあります。スマホ操作が不安とか確実にしておきたい場合に活用ください。

定番のセキュリティソフト ノートン 360→サイト内商品:「ノートンファミリー」がオススメです。30日間無料体験もついています。

年齢別の安全設定ガイド(親がやるべきこと)

小学生(〜12歳)

ゲームの課金制限は必須
パスワード・アカウントなどは親が管理し、子供に教えないようにしてください。知っていて知らないうちに高額請求がきて慌てて店舗に相談にくることがよくありました。
YouTube・TikTokはアプリでの利用制限

それぞれにペアレンタルコントロール(親が有害サイトをみれない制御)や視聴年齢制限を必ずかけてください。
連絡手段はLINE通話が中心でOK

たくさんアプリを入れすぎると管理が難しくなります。できるだけ用途にあわせてシンプルな仕様にしてください。

中学生(13〜15歳)

SNSトラブルが最も多い時期
人間関係がとても難しい時期です。SNSによる誹謗中傷やイジメ被害合わないように「ルール」をしっかりと伝えてください。また定期的なチェックをしましょう。特にあまり見たことがないSNSアプリが入っていたら注意しましょう。
グループLINEの“既読圧”問
題についてよく話す
大人にもありますが、これも精神的な未成熟なグループの中では、重大な問題になることもあります。
金銭トラブル(オンラインゲーム)に注意

課金の際には必ずパスワードが必要になります。子供が知ってしまうと安易な気持ちで使ってしまうことがよくあります。

高校生(16〜18歳)

SNSの炎上・拡散がメインのリスク
未成年のコミュニケーションは親が想像している以上に複雑で発達しています。社会通念や安易な発信をしないように注意を伝えてください。
バイト詐欺・副業詐欺がどんなものか話しをしておく

お金が絡んで知らないうちに「闇バイト」などにのってしまう事例が増えています。「メールを転送するだけで1万円」「写真を送るだけで2万円」など大人が聞けば怪しいと思えるような誘いにも乗ってしまう事例があとをたちません。
遅い時間の通話と依存していないか生活態度をよく見る

高校生になると時間制限をどこまでかけるか悩みますが、逆に大人ならあまりしないような時間でも使ってしまいます。使うことが悪いわけではないのですが、ほかのことに興味を失うとか、返事をしなくなる、など問題が見えたら依存を疑う必要があるかもしれません。

まとめ|家庭で決めたルール+設定で9割のトラブルは防げる

スマホは「危険なもの」ではありません。生活必需品になりつつある中、やめてしまうと逆に不都合なこともでてきてしまいます。しかし、どんな危険があるのか知っていれば、対処も可能です。ただし、ルールと設定をしないと危険にもなりえるので、このサイトを参考にして、スマホとうまくお付き合いできるように教えてあげてください。

大事なこと

各種使用制限設定(フィルター・課金制限)

ルールをきめておく・定期的なチェック(SNS・時間)

よく話しをしておく・見守り体制

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